December 27, 2019

年の終わりに

クリスマスも終わって、いよいよ今年も残りわずか。
今年のクリスマスは、広島で過ごしました。
ラジオでは終日チャリティ番組が流れる中、ある事を思い出したのでした。

初めてパリで迎えたクリスマス(フランスではノエルと言います)、街なかやメトロで募金が多い事に驚きました。そうでなくとも、年中メトロ車内で、寸劇や音楽を急に始めて、後にはコインをいただきにまわる、という日本ではあまり見たことのない光景が、始終。それがさらに角度を変えて増すノエル。演奏の素晴らしさで財布の紐を開けるだけでなく、どこで線引きをしていいのかわからない状態が、日本しか知らなかった自分の頭にありました。申し訳無いけど、どうしてもあげたく無い雰囲気の時もあったし。

しかし、後で分かると、例えばメトロ駅構内で演奏するには、選ばれる必要があって、そこからデビューしていくアーティストも少なくなかったり。つまり開かれた大切な場であって。また移民問題や医療費の事など、お国柄も国を超えてでも、もちろん今では日本でも、重要な問題なのですが、当時の自分にはピンと来てない事柄だった。

つまり募金をするという事に対して、考えが全くなかったけれど、何の為のどういう組織のチャリティなのか、たくさん話して伝える事で、日々のみんなの視点や自分の行動も変わっていく、それも生きていく中のひとつなんだと、あのパリの時とは大きく変わっている我を感じたのでした。

時代と共に周囲と生きる、感じて変わりながら生きる、という災害の多かった今年の年末に思うこと。

皆さまの周りに少しでも、楽しみ、喜び、幸せが、増えますように。

Text :  IkukoSuzuki

Illustration :  935