November 11, 2016

自分にとっての良い服とは

私は以前、ファッション専門学校の教師をしていました。

その時は、毎朝「一瞬でモード学園の先生とわかる」ような、服を選んでいました。

 

その時にとってもお世話になったのが、同じモード学園卒業で大先輩のミキさんの服。(http://www.mikimialy.com/ Miki MIALY )

毎シーズンコーディネートができるようにセットしていたので、ある時は全身、ある日はコートとニット、あるときはセーターとネックレス、とミキさんの服を着ない日は一日もなかったくらいです。

(プレス写真を見ると、私にはエレガントすぎる服なのですが、ご本人のミキさんが小柄でシャープな体つきで、私も似ているのかなって思う体型で、アイテムの端(ヘム)の拘りや素材の展開がなんとも好きで、我ながら似合っていると思っています。)

 

今の広島生活では、あの頃より人前に出ることが少なくなっていますが、季節が変わってクローゼットを整えるたびに、あの時に揃えた服が本当に「いい服だな」って感動するのです。

 

ずっと前に手に入れたアイテムでも、「今日の気分をよりいい気分にしてくれるコーディネートを完成させるアイテム」になっているし、きのうよりも今日、昨年よりも今、10年前よりもきっと来年、その想いは深くなっているのが分かるのです。

 

特にニットアイテムがチャーミングなので、急に寒くなった頃のいま、「寒さを楽しめる」ってこのことか!って思うのは、このMiki MIALYがあるから。

 

服って、生きるって、着替えるって、歳をとるって、本当に不思議。

 

こころが呼吸していれば、いくらだって自分は新しくなれるし、その新鮮さで前にすすめるし、力が湧いてくる。

去年も見てた服なのに、その後本や映画やたくさんの人に出会った今年のこころで見てみると、もっともっといい服に見える。

こんな服がいい服なんだって、改めて思う。

 

自分にとってのそんな服探し、これは人生を二回愉しむようなものかもしれない。

Text :  IkukoSuzuki

Illustration :  935