November 25, 2016 Categories:

巴里日記(クリスティーヌ Ⅰ)

パリに住んでいたころ、7歳の女の子に教えられたこと。

 

『一日に何度も、目的や相手に応じて着替えるし、ひとアイテム変えたらコーデごと替えるし、それは髪留めのゴムの色、までも』

 

それはいまでも思い出す出来事で、いまだ7歳の女の子より女を楽しんでいない気がする、ことがある。

 

アルバイトのつもりのベビーシッターでの出来事。

フランス人のキッチンを使っていいのも最高だったし(キッチンや冷蔵庫は好きなのだ)7歳とはいえ、私の発音をなおしてくれるのもありがたかった。

 

なにより、7歳の女の子が何をして遊ぶのか、いや、どうしたらママみたいに素敵になれるのか、という問題に懸命に立ち向かっている現場に一緒にいた、のはいまから思うと、貴重な経験だった。

 

とても一度には書き尽くせないので、すこしずつ、書いていこうと思う。

 

初日、時間通りにお宅に伺ってママからの「うちのきまり」を聞く。

「どんなにせがまれても、お菓子は絶対にあげないで」

いま思う。ママが一番シッターにして欲しかったのは、これだ。女の子へのしつけのいちばん大切なこと。

 

それがあとで、私を泣かせることになるのだけれど、、、。

(つづく)

Written by  Ikuko Suzuki