195étudeが誕生するまで

20160428_etude

195教室は1対1の対話を通した学びの場。

その生徒同士が集まり、それぞれの個性を生かしたグループ活動が出来れば

何か面白い反応が起きるのではないか、という195先生の希望的実験願望がきっかけ。

人見知りは面白い、らしい。

 

195先生とは

アンバランス。(いい意味で)

それが人を惹きつける点でもあり、誤解される点でもありそう。

ひたすら「私(と)は」を大事にしている。だから小さな事も気を配る。

かと思えば大胆なことをやってみたり、外見とは裏腹に中身が控えめだったりして

そのギャップに周囲が混乱してる様子は大変興味深い。

自覚がないのがまた素晴らしい。

理屈では説明できないヒトの何かを認めつつ冷静な視点を持っていたいと思っている。

195

 

 

195先生と私

始まりはモード学園での担任と生徒。

当時は、そんなに親しくなかった。私はやっかいな生徒だったよう。

その理由は今になってみれば十分理解出来るが、

当時は自分の事を従順で真面目な生徒だと本気で思っていた。若気の至り。

歴代の担任の中で最もファッションと夢の力を信じ、生徒のことを想っていた先生でした。

ただ、私の事を他の方に紹介する際、とても優秀な生徒としてお話しされているようですが、

そんなことはまったくありませんので念のため。

 

195先生との再会

facebookで十数年ぶりに再会。

当時はファッションからずっと離れていてミシンだけ数年前から再開していたころ。

そのあと、もう一度洋服をやりたいと思い(きっかけは忘れた。多分なんとなく)

当時の仕事を辞めて、時間のある今だからこそ出来ることがやりたかった。

パリに行くことも考えたが、私一人で行ってもただの観光にしかならない。

そんなとき、「ファッションを科学する」と「ワンピースレッスン」の投稿が目に入り

『!』と衝動的に決めた。

195先生いわく「本当に来るとは思わなかった」らしい。そりゃそーだ。

私自身「本当に私は行くのか?」と思っていた。

 

初アトリエ留学

行き先は広島だが学ぶ相手が中身全部パリみたいな方なので

『フランスよりフランスなファッション短期留学』

この言葉を195先生はとても気に入っていた。

ファッション留学とはいえ、その世界から離れて久しく

一時は自分に似合っているかどうかも分からないくらいだったので

初日はぽわーんとしていた。好きなデザインなんて選べなかった。

しかし、アトリエの空気の力もあり、だんだんとものづくり熱が蘇ってきた。

途中、色んな人に着てもらう機会がありそれぞれの反応から

自分にとって大切なごく小さなディテールのパワーだったり

目には見えない『想い』の力が確かにあることなど、答え合わせのような感動的な経験が出来た。

帰る前日にはテンションが高まりすぎて、絶対に妥協したくない自分が出てきて、

195先生には申し訳ないと思いつつも、敵対心さえ持ってしまえる自分自身に

自分のことながら「こいつ大丈夫か」と心配になった。

結局、日付が変わった頃に納得できる仕上がりになり祝杯を挙げた。

時期的に海外の長期休暇と被っていたため、

宿泊先も街中にも外国人ばかりで本当に海外に来たみたいなのも良かった。

このときロングヘアをバッサリ切った。

帰る直前、何気なく巻いたストールが初めて理想通りに巻けた。

これまで鏡を見ながら何度やっても巻けなかったのに。

 

やっぱり想いの力はあるんだ、と思った。