Vol.14 はみだし

はみだしている人が好きだ。

衝動的な、説明できないけれど
やらずにはいられない、何か。

そーゆーのって、イイ。

今だから出来ること、
未熟だからこその表現。

完成することが悪いのではない。
それが魅力になっていればいい。

悲しいのは、
うまくまとめる方法を見つけたんだなーって
感じられてしまう時。

それって、挑戦する姿勢があるかどうかなのかも。
挑戦って、過去の自分を壊すことだから。

過去の成功は忘れて
目の前だけで、いられたら。

Vol.13 原動力

職人が好きです。
子供の時から、ずっと。

でも、全員が好きな訳ではない。

今日、地元のテレビ番組で
あるファッション小物を手作りされている方が紹介されていた。
地元の方なのだが世界中に愛用者がいて
作っているものも、きちんとつくられていた。
そんなオーラを纏っていたから。

後半モデルを使って全身コーディネートが紹介された。

これが酷かった。

小物と全然合ってない。

小物はまったく全く違う雰囲気なのに
同じブランドなんだろうなーみたいな服。
スタイリスト個人が好きなんだろうなと思う。
そんな気がするデザインだった。

その後、司会者たちも
その小物を身に着けていたのだが
これまた、似合っておらず。

クラシックな小物に
どカジュアルな普段着が完全に浮いていた。。。

こーゆーとき、私はとても怒っている。
今思い出しても震えるくらい。

それがつくるエネルギーになっている。

「怒り」は大事なものだ。

大切にしているような顔をして
軽く見られているのかもしれない。

それぞれ事情があるのは分かるのだが、

でも、やっぱり、嫌だ。

Vol.12 当事者

少し前に映画「スポットライト」を観た。
カトリック教会のスキャンダルを暴く
実話を基にしたストーリー。

とっても素晴らしい作品なので、
とっても、おすすめです。

普段あまり映画を観ないので
観た時はSNSに感想を残すようにしている。

タグから他の人の感想も見てみたら。
「教会なんて!」と非難する感想ばかりで驚いた。

多くの人は、このような場合に
正しく非難し、子供たちを守ることが出来るのか。

中には家族から我慢を強いられるケースもあったらしいが。

私が思うより、世の大人達は強いのかなあ。
聞いてみたことないから知らないだけかな。

映画を観ながら、私だったら助けることが出来るのかと
ずっと考えていたけれど。

教会から距離を置く方法を考えたり
この世界が全てじゃないことを伝えたりするくらいが
精いっぱいかもしれない。

皆のために我慢して、なんてのは絶対に言わない自信があるが。

そういえば、誰かが「やりたい」と言ったときに
大人が「無理だよ」と答えるのは経験によるものだと思ってきた。
世の大人達は色んなこと知ってて、すごいなあと感心していたのだけど
実は何の根拠もないのかもしれない、と気づいたのも、つい最近。
このショックも大きかった。

そんな一言で、大きな可能性を無くしているかもしれないなんて!

自分を救うのは自分だし、
救われないと思うのも自分なのだ。

と、思って生きてはいます。

Vol.11 集団活動

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当たり前のように集団はろくでもないと思っている。

皆の意思のような顔をして

誰かの意思、なところとか、

何かのため、という前置きがあれば

どんな振る舞いも大目に見ろと言わんばかりのムードとか。

一人の力には限界がある。

集まることで力は大きくなることは事実だし、

大きな目的が同じなら、それぞれのやり方で出来ることはあるはず。

そのためには、まず自分に正直でいることかなと。

むずかしーけど。

使う言葉は同じでも

その中身が全然違うことは多々ある。

本当にやりたい人と、「やりたい」と言いたいだけの人。

どちらも自由だから

かまわないのだけれど、

せめて、自分がどちらなのかは

見つめる必要はあるかもしれない。

分からないなら、行動してみるのもいいと思う。自己責任でね。

人のせいにすると、浮上に時間がかかる。

どっちも悪くないのに

どっちが悪いみたいな話になるのはせつない。

同じ気持ちじゃなくても

人間同士、理解できることは絶対ある。

Vol.10 てあみ

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どうにか10まで来た。ちょっと一安心。

服から離れている間、何をしていたかといえば

ほぼ編み物をしていた。

編み物のいいところは、一本の糸から出来ていく所と失敗がないこと。

一本の糸を同じ作業を繰り返すうち
どんどん大きくなっていくさまは大スペクタクル。
最初は、すぐ完成するものがいいと思っても
結局大きなものに行き着くよう。

編みながら真理がわかる。
一人で色んな発見をしながら感動していた。

失敗がないというのは
それが最終的にいい感じの味わいになるから。

揃っているのがいい、という価値観が
当たり前のように自分の生き方に存在していることに気づく。

だけど、揃っているだけで良いのなら機械でいいのだ。

人間も同じだ。

手編みのセーターは、
ふんわりやわらかだけど、どこかシャープで芯がある。

これは体験してみないと分からない。

出来れば、自分で編んでみてほしい。
完成したセーターは目の前に自分がいるみたいです。

すごい経験ですよ!

Vol.9 あなたのために

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オーダーエプロンの試着をするとき、皆の瞳が輝いている。

普段はクールな人も、かがやく。

「あなたのために」というパワー。

ものすごいのかもしれない。

押し付けになってはいけないけど

送る側と受ける側の気持ちが一緒になったとき

そこはすごいエネルギーに満ちているのかも。

きっと、それは周りにも伝わっている。

Vol.8エプロン

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このところ、エプロンやさんみたいになっている。

使う人の好みや使い方を聞いて

それぞれオリジナルでつくる。

エプロンって、多くの人が使う割に

デザインにあまりバリエーションがない。

それは使いやすい型が決まっているからだと思っていたのだけど

話を聞いてみると、どうやらそうでもないらしい。

使いやすさから型を決めていく作業は

奥が深く、新鮮で楽しい。

まだまだ知らない世界がいっぱいある。

そうして完成したエプロンは

身に着けた人が口を揃えて「着けてないみたい」と言う。

洋服なら分かるけど、エプロン。

既製品と何が違うのか、まだ分からない。

自分用を作れば分かるかもしれないけど

その、やる気はおきない。

Vol. 7 テクニック

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よりよい表現のためにテクニックが必要なことはある。
でも、高いテクニックがいい表現とは限らない。
特定のジャンルに関心を持つ人が集まるとなぜテクニックの話しかしないんだろう。
高度なテクニックを駆使したものばかり褒めるんだろうか。
テクニックだけあっても駄目だってことどこかで気づきそうなものだけどね。
立体的で複雑なディテールの服より 着た時に美しい服の方がいいじゃん。
つくるのが大変なのはわかる。
だけど、それがにじみでてはだめだし 大変さが見えない完成を目指したい。
だから、ただの「すききらい」って感覚は大事だ。

Vol.6 理想を捨てる

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最近、意識している。
意識してみると、無意識にあった「こうあるべき」が見つかる。
いつの間にか増えている荷物みたい。
当たり前のように言われている「あったほうがいいもの」ほど 実はなくてもいいものだったりする。
大切なものは、すこし。

Vol.5 言葉

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 どんどん言葉が軽くなっている。
全てにおいて、装飾が派手になっている。
その分、そのものの力が弱まっていく。
そろそろ「一流」の価値が危うい。
とうとうここまで、という気持ちと なってしまったのだから
仕方ない気持ちと。
なんとなく、チャンスのような気もしている。