vol.8最終回「制服の捉え方も、職業名も時代で変わる。変わらぬ自分の中のホンモノを大切に」
鈴木 皆美術部なの?何かを作ることは好きなのね?何かを作るっていうことはすごくいいことだと思う。それが違う人から芸術と言われないことでもいいんだけど、やっぱり何かを自分が作ってるってさ、自分の自信じゃないんだけど自分の存在につながると思う。
司会 何か聞きたいこととかありますか。
K 久しぶりに鎌高に来て感じたことはありますか。
鈴木 いや、変わってないなあと思いました(一同(笑))。あ、でも制服が違うからね。ちょっとそれはさびしいかな。
K ・S 変わったの最近。ネクタイですか?
鈴木 その、全部違う。ジャケットも。
S 3年前位に急に変わっちゃって
鈴木 そうそう赤いネクタイ。変わったなあと思っていて。でもすごい思い出します。
K デザイン。
鈴木 そうね。最近小学校のデザインが話題になってるけどね。でもやっぱり服をちゃんと管理して自分に合うようにしてるっていうのは重要なことですよね。
司会 どうですか、鎌高の制服。
鈴木 リボン可愛いなあ。Yシャツがその色って。
K よく見るとストライプなんです。
鈴木 ストライプ? あほんとだ。
K これが女子に人気らしくて。
鈴木 あ、そうなの?
K 3年前の入試、女子多かったです。
S 急に大分違っちゃって。
司会 それまでは男女同じくらいだったのが、今では女の子の方が多い。
鈴木 あ、そう?
K 男子は中学から学ランじゃないかなと思って
鈴木 え、男子は学ランだった。私たちの時。
司会 男子は学ランなんだけど色が
生徒 この色に。
鈴木 黒じゃなくて?
K ボタン替えるのが大変だっていうのが。兄がいるんですよ。学ランでそのまま高校だったんで、ボタン替えるだけでいいや。って感じなんですけど私はオールで揃えたんで。初めて採寸してみたいな。
鈴木 おかあさんたち大変なのよ(笑い)。
K マンガとかで高校生の制服すごく憧れて。
鈴木 今流行ってるからね。プライベートでもねわざと制服っぽいの着るものね。
司会 ディズニーランドでも皆制服で行く。
K 制服ディズニー。
鈴木 私たちの頃は逆にもう極力制服はどっかで脱ぐ。どっかで着替えてどっかに行った。まあそんなに悪いことやってなかったけど(皆(笑))。スカートは長かったです。
K 今は制服すごくお洒落だから、制服で移動するっていう。変わってきてる。
鈴木 なるほどね。制服。でもここに来て身体そんなに変ってないよね。でも同じデザイン着てるとサイズが似合っているかどうかですごい違う。それはね全部制服でやるのは難しいかもしれないけど。思い出したんだけど、私、母親がデザイナーだったから実は制服を解体して自分のサイズに合うように直してくれてたの。だから同じデザインなんだけど、ちょっとやっぱり似合うようになってた。肩の位置とかちょっとウエストですぼまってる位置ちょっと変えるだけとか、そういうことをやってあったんだと思うんだけど、最初ばらばらになってるから「大丈夫?」って思ってたらちゃんとなってた。それはきっと多分自分の中で、他の人に言わないけれど、これはちょっと似合ってるなと思ってた。
司会 お母さんは何も言わずにいきなり解体したんですか?
鈴木 はい。(一同(笑))
制服皆と一緒だからいいっていうふうに、制服が好きなのね。今のアイドルとか大人数じゃない、こういう風になるとは思っていなかったから。あんな時代じゃないけど、皆で同じのを着るっていうのが好きだとしても、その中でも似合うバランスをやるとかって、校則の範囲内で。でもそういうのってやっぱりこの学校位でいくと校則の中でちゃんとやってると思うからそういうのはちょっといいかもしれないね。
司会 リボンにアクセサリーつけてるとかいう子いるよね。
鈴木 それ、いいのやってて?
全体 (わさわさ!)NG!
限りある時間とお金と集中力。その使い方は個性だと思う
K 皆やってるからーみたいのとか。
鈴木 それを何か信念があってやってみようと思って何か注意されたらちゃんと言える、長文書いて言える位だったらいいかもしれないけど。信念があればいいのよ。そうでもないようなことだったら、そうじゃないところでやればいいから。時間は限られてる。
時間とお金と集中力というのは限りがあることだと思うの。その限りを増やすのは自分なんだけど。今持ってる時間とお金と集中力とあと体力はね、それは確実にあるから何にそれを使うかを決めるのは自分だと思うの。時間を大切に。うん。楽しみだね。そっかこれから3年生かあ。
え、もうどっち?日本史と世界史と何か決まってるのね?
将来のことは、職業名で考えずに、どうしてそれになりたいのか、内容を考えるべし
K (Sさんをさして)理系。(自分をさして)文系。
司会 (Sさんに)理系?
S 理系です。
鈴木 その時くらいまでは別に普通に文系で普通でやってたのね。
K こういうのが好きだから、じゃあ理系やろうとか思うのがすごいなあ。
S 一応ちょっとずつ決めてたのが今職業こういうのになるみたいな決まってきてるんですけど、なれるかって考えると不安があります。
鈴木 その時に本当に、何何になりたいと思った時に、なれないと思う瞬間があったりすると思うんだけど、それで駄目な訳じゃない。なんでそれになりたかったのかの気持ちは同じなんだから、それを他の職業でも活かせたりするし、結局それは最後に合ってくるから。絶対に道を絶つことはないと思うんですね。子どもの時はこれしか知らないから、ファションデザイナーだったり、こうなるしかない、と思ってるじゃない?だけど、それが駄目でもファッションデザイナーにじゃあなんでなりたかったのかなと思って考えていくと、その気持ちはこれではなかった。それは道を変えたんじゃなくて、年によってそれが何なのかわかってるってことなの。特に女性は考えることは、日本はすごく幸せだからあまり考えなきゃいけないことがなかったから。これがすごく幸せじゃない国だったら、毎日のことを考えなきゃいけないの。自分の一番重要なのは自分なのか、お母さんなのか弟なのかとか、いつもいつも考えなきゃいけないから、すぐに言えるじゃない?
多分ホームページを見てくれてると思うから、そこでコンタクト取れますから。何か悩むことがあったら。
K こうして話してるだけで良かったです。あまりこういう機会がないので。本当に話を聞けて元気づけられたこともあるし。
鈴木 すごい長いこと大丈夫なのかな。と思いながら(時計を見て)巻きが入ってないかなと気にしながら。(注:この時点で座談会を始めて1時間半近く経過)
K 全然気にならないです。(生徒全員頷く)
司会 今日は長い時間お話を聞いていて、ああとても良い時間だったなと思いました。今日はどうもありがとうございました。
全員 ありがとうございました。
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