vol.4「目が覚めたときに「今日はこれやりたい!」って思ったことをやれる状態を作った、だけ。夢なんかまだ全然かなってない」
K そうした思いがあった中で、鈴木さんがアトリエ持ったりして達成感とか夢が叶ったなとかありますか。
鈴木 夢はまだ全然叶ってなくてね、持った時はね、ちょっとそういうふうに思って写真撮ったり、色々皆に言ったり、皆から「昔から言ってたからねー。応援するよ」なんて言われて、すごく嬉しかったんだけど、でもねもっともっとずっとあるから。
K ゴールじゃなくてスタート。
夢の途中である幸せ。
鈴木 そうそう良いこと言うね。やっぱり部長さんだね。すごく調べてるね。
だからね、もっとやりたいことがあって。やらなきゃいけないことなんか何もなくて、やりたいことがあるの。だから目が覚めたらすぐにやりたいことがあって、すぐに向かえるっていう状態をようやく作ったの。
だから今日はこれやりたいこれやりたいとかやっていると、それは自分一人では出来ないから誰かとやるでしょ、誰かとやってると、その終わりに、「あ、やって良かった」ということが毎日起きるから予想がつかない喜びが毎日あるんですよ。もっともっとあるなあ。まあ今日のこの会もそうなんだけれども、これまで自分がこうだなって考えてたことを、もしこういうタイミングがあったら言おうと思ったことが多分あったと思うんだけど、それがね、今日何も台本がなかったんだけど、何をどう言ってどういう質問がくるのかな、それに対してどう答えるのかな。って思うのがすごく楽しみだし、こういうことあったらこうしたいとか、こうすべきっていうのじゃなくて、こうしたいっていうだけでというようなのがスタートかな。
自分から情報を取りに行く、ということ。
S 今やりたいことができていると感じるじゃないですか。でも鎌高にいた時とか昔にやっておけばよかったなあとか、やっといた方がいいよみたいな。
K 今のうちらに言っといたほうがいい・・
S こうすると今後に自分がしたくなったときに、今こうことをしといた方が自分にとって有益になるみたいな・・・
鈴木 自分にとってみれば、ああやっておけば良かったなというのは、ないんですよ。
S はああ。
鈴木 ないっていうよりか忘れてるのかもしれないんだけど(一同(笑))。
ないのね。幸せだと思うんだけど。そうだなあ、でもやっぱり、本を読むこと。それも自分で選ぶんだよね、本を。(皆を見渡して)本を読んでると思うんだけど。
S そこそこですね。生徒(笑)
鈴木 今話題の本とかね、いろいろあるじゃない?今って情報がどんどん来るから、情報を取りにいかなくても来るじゃない?
そうではなくて自分で取りに行く情報。本屋さんに本を読みに行くと、なんか新しい本屋さんに入っても、だいたい自分の興味ある本はこの辺に行きたいなとかなんか勘でわかるよね?(生徒 頷く)
旅行とかもそうで、初めての所に行っても、今日自分はこう行ったらきっといいだろうなと勘でわかる。でもそれは経験があるからなんだよね。それはどこかで読んだ情報じゃなくて、自分が得た情報の冊子を少しでも作っておく。でも何かそういうのがあるっていうのを作るきっかけが先ず本で、その本の中で興味を持つって自分で決めて、またこれを知りたいがためにこの本を読むっていう。
私は最近そういうことにはよく使うんだけど、会いたい人にメッセージを送ってみる。そうするとね意外と会えるんです。外国の人であろうが、なんだろうが、こんな人、私なんかの送ってもこんなの全然読んでくれないだろうなと思ってても、真剣に思いを書くと戻ってくることがある。多いのね。だから多分その繋がりたい相手の方もそういうことをしているからなんかわかる、みたいな、この人とは今日ちゃんと向き合うべきという人を見極めるようにできるようになるのも、最初は本だったかなって思うの。うん思う。
オスカル以外にもいた、憧れのひと。
I この考え方は本に影響受けてる?影響を受けた考え方みたいな。
鈴木 考え方・・・うーん。・・・オスカルだね(一同大笑い)。
とにかくねオスカルだなあ。オスカルとね、もう一人はね、エースをねらえ!(生徒「おおー」)その岡ひろみさん、その岡ひろみがね、すっごくまたオスカルとの真逆の人なのね。で私よくオスカルと岡ひろみを足して2で割らない人になりたいって思ってるわけ。オスカルも素敵なんだけど、岡ひろみの素敵さってまるで違うの。すっごくドジでうまく行かないんだけど皆が応援したいみたいな、で本当にチャンピオンになっていくっていうタイプなんだよね。自分のことすごいなんてこれっぽっちも思ってないタイプ。でもオスカルはちゃんと正統派で信念を持って生きてるから、それかなあ。
あと高校くらいの時は三島由紀夫とか、その美学とか、そういうの読んでますみたいなことは言ってたけど、人生で考えてそれが一番かと今思うかとそうではないですね。
でもすごく偏った人生の人の本とかそういうのはすごく読んだような気がする。すごく刺激があるような人。だけどその時であとはもう、ね。
K やはり日本のそういうマンガとかのカルチャーがデイフェンディングには影響する?
鈴木 あ、でもねマンガはそのふたつくらいしか読んでないんですよ。本当はマンガはあまり読まないほうで、今のマンガとか全然わからないし、マンガ読んでもどっち進んでいいのかが番号見ないとわからないくらいわからない(生徒(笑))。だけどそのふたつはすごく好きで、大体はまったらはまるタイプだったのかもしれないけれど、それが何故か読んで、今で言うマンガってすごく私の大好きなフランスでも大人気なんだけど、日本のマンガね、今で言うクールなマンガのカルチャー知ってますみたいなタイプではないんです。すごい昭和の中のあの二人が好きで、あとはちょっと違うかもしれない…。
だけどただね、最近ね、トットちゃん。黒柳徹子さん。「窓際のトットちゃん」って本が、私が中学だった時にすごくヒットして、そのとき全く興味なかった。ああいう自由奔放の生き方。まあ芸能人が書いた本でしょ、ベストセラーでしょって。そういうのってあまり好きじゃなかった。全然興味なかった。今になって2年位前読みだして、すっごく良い本だと思う。本としても素晴らしいし、彼女まだ生きてらっしゃいますけど、ああいうクールな、自分を信じて周りを信じて生きていく人達が増えていくといいなと思う。あと「星の王子様」ってフランスの童話なんだけど、これね、大っ嫌いだったの。私。(皆(笑))
大っ嫌いだし、全くわからないし、「こんなの良いって言ってる人、ほんとに思ってるの?」と思ってたんだけど、最近ね、「これは良い本だ」と(星の王子様を)今、思ったりしている。(皆(笑))
司会 今高校生の皆が好きではまっている本とかありますか。本に限らず。
K 映画とか、すごく良く洋画とか。去年ファンタスティックビーストという映画を友達と観に行ったんですけど、そのとき洋画にすごく引き込まれちゃって、それ以来、洋画の、映画の世界観がすごい好きで毎回外国の映画で気になるのがあったら、じゃあ行こう。よく1人で観に行く。
鈴木 映画いいですよね。ちょっとそれ私知らなかった。今度観てみよう。ファンタスティックビースト?
K ハリー・ポッターの。ハリー・ポッター全然知らなかったんですけど、で本当に友達が知ってるからついでに行こうという感じだったんですけど。何も知らないのに今まで観た日本の映画と全然違って、あ、こういう伏線があったんだとか、最近観たのがちょっと殺人事件みたいなミステリー系の映画だったんだけど、これも字幕つきで観て、すごく頭使うなと思って、最後の落ちはこうなるかなと予想してから、こうなるんだって。映画は何だろう、本とは違っていいところが、ホントにその世界に引き込まれる。
鈴木 そうだね。映画館で観るのがね、今手軽にレンタルできるけど、やっぱり自分ではまる。1人で観に行くって、いいことよ。
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